学級づくり と 授業づくり⑥~子どもたちが落ち着いて過ごせる学級~

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投稿日: | 更新日:

  • #青山芳文

個別支援の前に、子どもたちが落ち着いて過ごせる学級づくりが大切です。

 「5 個別指導よりも、まずはユニバーサルデザイン」(前回のコラム)の中に、子どもたちが落ち着いて過ごせる学級(先生)に共通する条件を「口やかましくない」「質問や指示が端的で分かりやすい」「話が長くない」「テンポよく授業を進めている」「子どもに多くの活動をさせながら授業を進めている」「教室環境が整えられている」と書きました。

 「自分はすべてOK」という方はおられるでしょうか?
 もしおられたら、それは仏様のような方か、よほど自分が見えていない人でしょうね。

 公平を期すために私(このコラムの筆者)自身の評価を書いておきましょう。
(この評価は、大学勤務の時期に深く関わっていた学生の評価と一致しています。)
  口やかましくない=〇
  質問や指示が端的で分かりやすい=〇
  話が長くない=×(説明が長い)
  テンポよく授業を進める=〇
  子どもに多くの活動をさせながら授業を進める=△
  (子どもに多くの活動をさせることとテンポよく授業を進めることを両立させるのは苦手)
  教室環境が整えられている=×(整理整頓が特別に苦手)

 人は誰にも得意・不得意があります。
 大切なのは、完璧を期して無理をするのではなく、冷静に自分自身の得意・不得意を自覚しておくことです。そして、一人ひとりの子どもとの相性を、できるだけ冷静に理解しようと努めることです。
 開き直ってはいけませんが、ほとんどの子どもたちは、不完全な私たち担任を理解し、上手に合わせてくれています。
 「無理のない範囲で自分を変えていく」ほんの少しの勇気を持って、自然体で子どもたちと付き合っていってください。

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この記事を書いた人

青山芳文

現職時代の前半は小学校の教員、後半は特別支援学校の教員。

2000年前後の「特殊教育から特別支援教育への転換」の5年間は京都府教育委員会に出向し、特別支援教育の体制づくりと発達障害概念の普及に携わる。公立学校退職後10年間、大学に勤務(2023年3月立命館大学産業社会学部退職)。