LLマンガで学ぶ!:避妊編
- #門下祐子
前回の記事で、「LL ブック・LL マンガや主に中学生以上を対象としています。仕事や趣味、恋愛など絵本では扱うことがの少ないものを取り上げたりしています」とお伝えしました。
最近では、医療研究者らがLLマンガを用いたパンフレットなどを作成しています。
そこで今回は、知的障害や発達障害のある方への説明がなかなか難しいとされる、「避妊」をテーマに扱ったLLマンガをご紹介します。
パンフレットのタイトルに「赤ちゃんを産んだ後の避妊」とありますが、赤ちゃんを産んだ後であるかにかかわらず、「避妊」は生涯にわたって関係することです。
「避妊」は大切な学びであるにもかかわらず、障害のある人に対しては必ずしも学びが与えられているとは言い難い現状にあります。
そのようななか、インターネットの情報をはじめ、避妊について誤った情報が流れていることもあり、それを鵜呑みにしてしまう人は少なくありません。
このパンフレットには、「コンドームを使う」「ピルを飲む」「子宮内避妊具」といったいろいろな避妊方法がマンガとわかりやすいイラストで示してあります。
保健体育の授業や成人の学びの場などで、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
筆者紹介
門下祐子(京都教育大学 総合教育臨床センター 学びサポート室)
特別支援学校の元教諭で、現場で課題意識が芽生え研究の道に入る。著書に「シンプル性教育 いっしょに話そう!くらす・はたらくに活かす「性」のこと」(一般社団法人スローコミュニケーション)。
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