LLブック・LLマンガをご存知ですか?

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  • #門下祐子

皆さんは、LL ブック・LL マンガをご存知ですか?

LL ブック・LL マンガの LL とは、スウェーデン語の Lättläst の略で、日本語に訳すと「やさしく読める」という意味があり、むずかしい単語・表現や長い文を使わないようにしたものです。
ふりがなや絵記号(ピクトグラム)がついていたり、写真やイラストが主になったものもあります。

【画像の出典:社会福祉法人埼玉福祉会 図書館事業部 図書館用品販売課ホームページ「LLブックってなあに」https://www.saifuku.com/shop/llbook/about.html

つまりLL ブック・LL マンガは、知的障害のある人や自閉症・読み書き障害などの発達障害のある人、高齢者や母語が異なる人にも、読書の楽しみや必要な情報が得やすくなっている本・マンガのことをいいます。
絵本は幼児向けのものが多いですが、LL ブック・LL マンガや主に中学生以上を対象としています。仕事や趣味、恋愛など絵本では扱うことがの少ないものを取り上げたりしています。

国内のさまざまな場でニーズがあるものの、書店で購入可能なものが少なく、なかなか見かけないのが現状です。
最近、少しずつではありますが、「わかりやすい」情報の発信について注目されるようになってきました。
社会福祉法人埼玉福祉会ホームページには、LLブックの作品一覧が掲載されています。 授業で活用できるものもあるかと思いますので、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか?

関連資料
山田友香(2018) 《書評》吉村和真・藤澤和子・都留泰作 編著『障害のある人たちに向けたLL マンガへの招待 はたして「マンガはわかりやすい」のか』,図書館界,70(4)550-551.

社会福祉法人埼玉福祉会 図書館事業部 図書館用品販売課ホームページ「やさしくよめる本LLブック」https://www.saifuku.com/shop/llbook/about.html

樹村房ホームページ「LLブックについて」https://www.jusonbo.co.jp/llbook/

筆者紹介
門下祐子(京都教育大学 総合教育臨床センター 学びサポート室)
特別支援学校の元教諭で、現場で課題意識が芽生え研究の道に入る。著書に「シンプル性教育 いっしょに話そう!くらす・はたらくに活かす「性」のこと」(一般社団法人スローコミュニケーション)。

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