キャリア発達を「性」の視点から支援する⑥ ~「出会いがほしい!」マッチングアプリの利用について~

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  • #キャリア発達を「性」の視点から支援する
  • #門下祐子

前回は、「恋愛ってしないといけないの?」というテーマで書きましたが、
今回は、「お付き合いしてみたい」「出会いが欲しい」との思いをもつ人の視点から考えていきたいと思います。

そもそも、
「お付き合いしてみたいんだけど、恋人ってどうやったらできるの?」
「どうしたら素敵な人に出会えるの?」
と考えている人もいるでしょう。
出会いを求めて、外に出たいのに、障害があることで、常に親や支援者と一緒に行動している人、なかなか一人で自由に行動できない人もいると思います。

障害のあるなしに関わらず、「出会い」を求めている人はたくさんいます。
そんな人のために、「マッチングアプリ」なども流行していますね。
近年、アプリをきっかけに結婚したという人も少なくありません。
皆さんの中にも実際に使っている人がいるかもしれません。
たくさんの人とメッセージのやりとりをしたり、時には直接会ってお茶をしたり、食事をしたりすることもあるでしょう。
もちろん、「出会い」を求めて真剣に使っている人も多いのですが、中には人を騙したり、ウソをついて悪用する人がいることも…。

アプリを使わずに、身近に「出会い」があるといいなと思うのですが、もしも恋人が欲しくてアプリを利用する場合、
「この人と会って大丈夫かな?」
「いつ、どこで、どんなふうに会えば安全かな?」
など、友達や信頼できる人に相談してみるとよいでしょう。

これを読んでいる 保護者や教員、支援者の方々へ。
もしアプリを使っている人から相談を受けたら、頭ごなしに叱ったり、否定するのではなく、安全な使い方や、もしも実際に会うことになった際に気をつけることなどを一緒に考えてもらえるといいなと思います。

たとえば…、
夜ではなく昼間に人がたくさんいるカフェでお茶する、
待ち合わせの2時間後に友達に一度電話をかけてもらう、
次の予定を入れておいて必ず〜時には切り上げる、
などして、安全に出会うための対策をとっている人もいます。

(キャリア発達を「性」の視点から支援する⑦につづく)

関連資料
スローコミュニケーション「恋人や友達に出会うためのアプリが人気」
https://slow-communication.jp/news/5650/

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この記事を書いた人

門下祐子

京都教育大学総合教育臨床センター講師(学びサポート室担当)

特別支援学校の元教諭で、現場で課題意識が芽生え研究の道に入る。著書に「シンプル性教育 いっしょに話そう!くらす・はたらくに活かす「性」のこと」(一般社団法人スローコミュニケーション)。