ギフテッドの子どもたちに関する基礎知識①

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  • #ギフテッドの子どもたちに関する基礎知識
  • #伊藤駿

ギフテッドとは

ギフテッドとはどのような子どもたちか、少なくとも現在学術的に統一された定義は存在しません。そのため、国や地域によって異なる定義づけが行われています。ギフテッド教育の先進地域と見られることの多いアメリカにおいても、州ごとにその定義が異なっており、かれらに対する教育を一枚岩に理解することは非常に困難です。

加えてギフテッドは発達障害とも異なり医学的診断名ではありません。そのため、病院などでギフテッドという診断を出すことは基本的にできません(ギフテッド傾向があるという表現をされることがほとんどです)。さらにいえば、診断名ではないため教員や心理士がその傾向を指摘することもできますし、自称することも可能です。

なお、日本においては2021年7月14日〜2022年9月26日に開催された有識者会議によって「特定分野に特異な才能のある児童生徒」というように表現をされています。後述するタレンティッドとギフテッドの両方のニュアンスを併せ持つ表現となっています。

タレンティッドとギフテッド

上述の通り、ギフテッドという言葉には明確な定義はありません。しかしおおまかな傾向として、タレンティッドとギフテッドという言葉が用いられることがあります。タレンティッドは体育や芸術などの領域で秀でた才能を有する人々を意味し、ギフテッドはいわゆる主要5教科における秀でた才能を有する人々を指す表現として用いられます。もちろんこの両者をあわせもつ人々もいます。

重ねてになりますが、こういった人々がギフテッド、もしくはタレンティッドという明確な定義づけはありません。また多くの国や地域では大綱的な定義を用いていることが多くあります。日本における「特定分野に特異な才能のある児童生徒」という表現も同様の傾向のあらわれと見ることができるでしょう。

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